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日光の社寺

日光の社寺は栃木県の日光市にある寺院などの総称で、世界遺産に登録されています。区分は文化遺産になります。栃木県といえば有名なのが、日光東照宮ですが、東照宮をはじめとするいくつかの寺院や神社が【日光の社寺】の一部として世界遺産に登録されています。

日光の社寺の概要

モロッコのマラケッシュで1999年に開催された、第23回世界遺産委員会で【日光の社寺】が世界遺産に登録されました。その内容は、日光山内にある、二荒神社、東照宮、輪王寺の国宝9棟、重要文化財94棟、計103棟の建造物群と、それらをとりまく文化的景観です。登録正式名称は、Shrines and Temples of Nikkoとなります。登録遺産の範囲は二社一寺、それらをとりまく文化的景観からなっていて、登録遺産の面積は50.8ヘクタールになります。

遺跡(文化的景観)

二社一寺は別ページで紹介しますので、ここでは遺跡について紹介していきましょう。先にも述べましたが、【日光の社寺】の内容は、二社一寺の103棟の「建造物群」と、それらをとりまく「文化的景観」が世界遺産として登録されています。人間の活動と自然現象が影響し合い、作られた環境であるもので、【日光の社寺】の場合は以下のものになります。

日光山内

江戸時代はじめ、徳川家康の霊を祀る宮として東照宮が造られたのを機に、様々な建造物群が作られました。江戸時代の政治の体制をささえるための、歴史的にも非常に重要な役割を果たしていて、江戸時代を代表する史跡の一つに数えられています。

石垣や参道

山の地形を利用して造られたのが、東照宮や大猷院霊廟です。そのため、大事な建造物は高い所に建てられるようになり、石畳の参道に曲がりくねらせたり、折れ曲がらせたりして奥行きにゆとりなどがあるように見せたり、石垣や階段を上手に使って境内を広く見せたり狭く見せたりといった工夫が見られます。建造物の配置も巧みに考えられていて、尊く厳かな風格を作り出しています。

山・森

日光山内の山林は、山岳信仰の聖地と崇められ、杉が御神木とされた老樹の森林が形作られています。この景観は、特定の山や森に対しての自然信仰が誕生して以来、私たち日本人の自然観と結びつき、現在まで受け継がれてきたものです。日光山内の山林は神道思想という日本独特のものと、自然と社殿が一つになった文化景観を形作る上ではなくてはならないものなのです。

奉仕活動

神社やお寺でのご奉仕は気持ちがあっても中々できるものではありませんね。【日光の社寺】の中の日光東照宮では、年に一度、「栗返し」というご奉仕があります。毎年5月3日に日光市民が参加して行う清掃作業で、東照宮に敷き詰められた石をひっくり返し、その下にあるゴミを拾い集めるものです。日光の町内ごとに担当区域が決められて清掃するのですが、飛び入りで参加してみませんか?

堂者引き

日光において300年の歴史を誇る日光殿堂案内共同組合というものがあります。享保の頃の日光山条例に、代金を払ってもらえればお宮を案内します。との記載があります。この案内人を「堂者引き」と呼び、社寺案内をつとめていました。1815年には、日光奉行の初鹿野河内守伝衛門信政(はじかのかわりのかみでんえもんのぶまさ)がバラバラに活動していた堂者引きを一つにまとめて社寺を案内するようになりました。明治時代には堂者引きから「案内人」に名称が変わりましたが、現在でも世界遺産案内で活躍しています。案内料金は人数によって違いますが、2時間までで20名までが5500円になります。漠然と世界遺産を眺めて歩くだけではなく、説明があると数倍も楽しめるのではないでしょうか。日光東照宮、輪王寺、二荒山神社以外では、館内は案内できませんが、東照宮美術館や東照宮宝物館、輪王寺宝物館などの案内もしてくれます。

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