世界遺産

延暦寺

【古都京都の文化遺産】の中の一部が延暦寺ですが、厳密にいうと所在地は滋賀県です。延暦寺のある比叡山は、滋賀県と京都府の県境にあります。しかし、正確には【古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)】となっています。この大津市の部分が延暦寺なのです。通称、比叡山として知られています。

延暦寺って?

延暦寺は境内が、標高848メートルもの比叡山全域を使っている寺院で、平安時代の初めに開かれた天台宗の寺院です。比叡山の山頂から、東堂、西堂、横川と、大きく3地区に分けられています。過去の歴史の中で何度も焼失していますが、その都度、足利義教や豊臣秀吉、徳川家康などによって復興されています。世界文化遺産の一部としてだけではなく、国宝や重要文化財も数多く所有し、境内は国の史跡に指定されていて、「比叡山鳥類繁殖地」として天然記念物にも国から指定されています。

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東塔地区

比叡山にある延暦寺は、坂本ケーブルで延暦寺駅に到着すると、すでにそこは延暦寺の東塔地区になります。延暦寺発祥の地でもあるのが東塔の本堂にあたる、根本中堂を中心にした辺りです。交通の便が一番よいため、参拝者が多いのも東塔地区になります。さっそく見所を紹介しましょう。

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根本中堂(国宝)

1954年に国宝に指定されているもので、入母屋造りでとても大きな建造物になります。幅37.6メートル、奥行き23.9メートル、高さ24.2メートルもの大きさがあります。目玉の見所は、「不滅の法灯」です。これは最澄の時代から続いているもので、焼失したときには一時絶えましたが、山形県にある立石寺に分灯していたものを移して、現在でも途絶えることなく伝わっています。最澄の作とされる秘仏の薬師如来立像が安置されています。

文殊楼

二階建てになっている門で、文殊菩薩を安置しています。本堂にあたる根本中堂の真東にあり、他の寺でいえば山門にあたるものです。

※この他にも、大講堂(重要文化財)、戒壇院(重要文化財)、国宝殿、浄土院、無動寺など、見所はたくさんあります。特に法華総持院は見事な朱色で、まるで竜宮城のようです。

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西塔地区

東塔地区に比べて、厳粛な空気が漂う西塔地区にも足を伸ばしてみましょう。

釈迦堂(転法輪堂)

重要文化財に指定されていて、西塔の中心になるお堂です。延暦寺にあるものの中で最古になります。元々は三井寺の園城寺の金堂だったものを、豊臣秀吉が無理矢理移転させたものだと言われています。

にない堂

にない堂は常行堂と法華堂のことで、この2棟は同じ形をしており、左右に並んでいます。堂と堂の間には渡り廊下があり、天秤に似ている形をしているから「担い堂」と呼ばれているとする説と、力持ち伝説で有名な弁慶が、両方の堂をつなぐ廊下に、肩を入れて担ったという言い伝えから、にない堂と呼ばれるようになったという伝説があります。

瑠璃堂

重要文化財に指定されています。西塔地区からはちょっとはずれますが、黒谷へ行く途中にあります。かの有名な信長の焼き討ちから唯一まぬがれた堂で、室町時代のものとされています。

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横川地区

西塔地区から4キロほど北の方向にあるのが横川地区です。850年に発祥したといわれています。

横川中堂

現在あるものは1971年に再建されたもので、美しい朱塗りの舞台造りになっています。慈覚大師が作ったとされている、聖観音菩薩が祀られています。重要文化財です。

元三大師堂

慈恵大師の住居跡と伝えられている建物です。法華経の論議を四季に行うということから、四季講堂とも呼ばれ、おみくじの発祥の地でもあります。

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延暦寺の自然

比叡山全体を延暦寺とするだけあって、自然がとても多いです。四季折々の花も咲き、美しい景色を作り出しています。4月中旬から5月の中旬にはシャクナゲが咲き誇り、4月の下旬から5月上旬には桜が楽しめます。5月上旬から6月中旬にはアジサイが咲き、緑萌える夏を経て11月上旬から下旬にかけて、紅葉が見事になります。

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延暦寺案内

住所:滋賀県大津市坂本本町4220

拝観時間:東塔8:30〜16:30、西塔・横川8:30〜16:00

拝観料:大人550円、中高生350円

アクセス:京都駅、京阪電車三条駅よりバスで60分、叡山電車「八瀬遊園駅」から叡山ケーブル10分と叡山ロープーウェイ3分で比叡山山頂へ、JR湖西線「比叡山坂本駅」から徒歩25分、バス5分、坂本ケーブル11分

祭事案内:修正会(12月31日〜1月3日)、大護摩供(3月13日)、桜まつり(4月下旬〜5月上旬)、盂蘭盆会(8月13日〜8月16日)、スタンプラリー(9月下旬〜11月下旬)、紅葉まつり(10月下旬〜11月下旬)

延暦寺ホームページ:http://www.hieizan.or.jp/

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